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a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

「人工知能は人間を超えるか」感想

帰省中の新幹線で読みました。 感想はずばり「ディープラーニングすごい」。 従来の機械学習ではどのような特徴量(=説明変数)を用いるかを人間が最終的に設計しなければならなかったのに対し、ディープラーニングは自ら重要な特徴量を設計できるそうです。…

本「ロボットとは何か -人の心を映す鏡」

TV番組「マツコとマツコ」のマツコロイドの製作者・石黒浩教授の新書。 筆者がロボット研究をしている理由・研究における興味の話が最も惹き込まれました(第一章あたり)。もちろん「不気味の谷」や「ロボット演劇」などの各論も面白いです。しかし院生とし…

本「海と湖の貧栄養化問題」

浦瀬先生のHPで紹介されていた本*1。早速読んで正解。妄想の広がる良書でした。 山本民次, 花里孝幸, 2015, 海と湖の貧栄養化問題, 地人書館. 水環境での過剰な栄養塩によって植物プランクトンが異常増殖し、アオコや赤潮が発生する、富栄養化。そのピークは…

「単純な脳、複雑な『私』」感想

何度も興奮させられました。人に話したくなるネタのてんこ盛りで、しかも読みやすい。著者はプレゼンが上手いんだろうな、と感心させられます。論文が豊富に引用されていて説得力もあります。既に知っている話もありましたが、それでも面白かったです。 もの…

「永すぎた春」 感想

今、何かと話題の三島由紀夫。 東大法学部の郁雄君と、古本屋の娘の百子さんの1年ほどの婚約期間のお話。金閣寺とかに比べたら気軽な作品です。 三島由紀夫の小説は作りこまれた感じがあって、あんまり好きじゃないんですが。いかにも「小説感」が強すぎると…

ベイズの定理

「異端の統計学ベイズ」を読んでいて。 最近、ベイズ統計に触れる機会があるのですが、いまいち胸に落ちる感じがしません。数式がダメなら、お話から入ってみようと思い上記の本を読んでみました。 すると、すごい分かりやすい(気がする)。ベイズの定理を…

本「反社会学講座」

いくつかの人から面白いとの評判を聞いて購入。評判通りの楽しさでした。語りの軽さと視点のエグさ。ただ一冊の本として連続して読むと、同じ調子で少し飽きてしまうかも。 パオロ・マッツァリーノ, 2007, 反社会学講座, ちくま文庫 全20回に分かれた「講座…

本「リスクに背を向ける日本人」

本書のテーマ自体は新しくないのですが、面白かったです。出てくるエピソードや知見が豊富だし、筆者たちの物の見方が新鮮で面白いのでしょう。 山岸俊男, メアリーCブリントン, 2010, リスクに背を向ける日本人, 講談社現代新書 概要 本書は乱暴にまとめる…

本「アクロイド殺し」

正月帰省の新幹線で読んだ本。犯人が誰なのか予め知っていて読みました。それでも十分楽しめました。 アガサクリスティー, アクロイド殺し, 羽田詩津子 訳, 早川書房 イギリスの田舎村の富豪アクロイドが殺された事件。仕事を引退して村へ越してきていたエル…

本「下水道の考えるヒント2」

下水道というワードが書名に入っているので、なんとなく読んでみました。 中里卓治, 2014, 下水道の考えるヒント2, 環境新聞社 雑誌連載の随筆をまとめた本なので、各テーマが5-6ページにおさまっています。MBRや汚泥処理法といった下水道に関する話もあり…

本「工学部ヒラノ教授」

「論文必勝法」に続けて、ヒラノ教授シリーズを読みました。 エピソードの30~50%くらいは「論文必勝法」と重複している印象ですが、面白かったです。なにより、内容がない訳ではないのに読みやすいです。 今野浩, 2010*1, 工学部ヒラノ教授, 新潮社 アメリカ…

本「理科系の作文技術」

名著という噂は知っていましたが、本当に名著でした。もっと早く読めばよかったです。 木下是雄, 1981*1, 理科系の作文技術, 中公新書 本書は、「理科系の人が仕事のために書く文章」を対象にすると書かれていますが、文系の人にも非常に有益だと思います。…

本「科学嫌いが日本を滅ぼす」

有名で、既に知っている話が多かったです。ワトソンとクリックがウィルキンスを通じてフランクリンのX線写真を見ていた、とか韓国のES細胞論文捏造の黄禹錫とか。理系の院生以上なら多くの話は知っているでしょう。 たしか「ネイチャー」「サイエンス」に何…

本「ヒラノ教授の論文必勝法」

ヒラノ教授シリーズを初めて読みました。 今野浩, 2013, ヒラノ教授の論文必勝法-教科書が教えてくれない裏事情-, 中公新書ラクレ 初めて読んだのですが、このヒラノ教授シリーズが人気なのは納得でした。ファンになりました。 筆者も1章で述べている通り、…

本「アリの巣をめぐる冒険」

Amazonで評判が良かったので、購入。タイトルからアリの生態学に関する本だと思ってたら、「アリと共生する昆虫(好蟻性昆虫)の分類学」に関する本でした。 丸山宗利, 2012, アリの巣をめぐる冒険-未踏の調査地は足下に-, 東海大学出版会 分類学のことは良…

本「和解」

志賀直哉, 和解, 新潮文庫 久しぶりに読んだ。志賀直哉ってほんと頑固野郎ですね。家族とか奥さんが大変だろうな。でもその率直なところが憎めないというか、魅力なんでしょうね。 中身、筋はほとんど何もないといって良い小説です。 和解 (新潮文庫) 作者: …

本「安全。でも、安心できない 」「かのように」

中谷内一也, 2008,安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学―,ちくま新書 8/8読了。いや~面白かったです。以下、簡単に内容のまとめ*1。 ヒトの安全に実質的に影響がないレベルの食品偽装や自然災害であっても、ヒトは不安を感じてしまいます(例とし…

本「生命はなぜ生まれたのか」・論文「底質試験での餌」

高井研, 2011, 生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る, 幻冬舎新書 「地球生物の起源」とタイトルにありますが、本書で対象としているのは、地球で本当に始めに生まれた生命ではなくて、ずっと繋がった末に現在の地球生命までたどり着いた生命で…

【本】HSPと分子シャペロン

「HSPと分子シャペロン」 -生命を守る驚異のタンパク質- 水島徹 著 講談社 2012年 生命を脅かすあらゆるストレスからタンパク質を守り誕生から、機能を失い分解されるまでタンパク質のために健気に働く「タンパク質」。それが、HSPであり、分子シャペロンだ…

【本】東大教授

「東大教授」沖 大幹 著 新潮新書 2014年 現役教授だからこそ、ここまで書けた!「東大教授」とは、どのような職業なのか。年収や学歴は?適性は?勤務時間は?専門分野の選び方やキャリアの積み方は?入試の必勝法、教育や研究の醍醐味、出世の条件や名誉教…