「東大教授」沖 大幹 著 新潮新書 2014年
現役教授だからこそ、ここまで書けた!「東大教授」とは、どのような職業なのか。年収や学歴は?適性は?勤務時間は?専門分野の選び方やキャリアの積み方は?入試の必勝法、教育や研究の醍醐味、出世の条件や名誉教授の資格、論文や会議の作法、有名人との交際、政府やマスコミとの折衝術、散歩の効用など。豊富な体験と貴重な情報から「東大教授」の「真相」を、スリリングな筆致で徹底解説。 (本書そでの紹介文より)
感想
上の引用のように、幅広い事柄を対象にしており、一つ一つ深く掘り下げている本ではないです。新しい発見は、期待していたより少なかったです。普段接している先生たちから受ける印象・得る情報が、本書のものと一致していたからかもしれません。
面白かった話など。
・東大新入生の約40人に1人は東大教授になる。 (p.50)
(毎年3000人の新入生。学年あたりの東大教授は100人程度。そのうちの70人が学部から東大。)
・学生本人に主体的に研究に取り組ませるため、「自分で思いついたかのように学生からテーマを提案してもらう」。
「あと一段階論理をたどればふつうどう考えてもそういう結論になる、というところまで議論を進め、でも教員の方からは最後の結論を言わず、学生がその結論を思いつくまで堂々巡りの議論を続けて学生に言わせるのです。」
この記述を読んだときは笑ってしまいました。心当たりがありすぎて・・・。