RNAの固定に用いるRNA later(Life technologies)中に、氷のような結晶が見られることがあります。RNA laterを-20℃で保存すると析出します。実験すると、結晶が出来たサンプルRNAの純度・収率は低下していました。ただ製品のプロトコルには、結晶が出てもRNA保存には影響しないとあります。なので、結晶が出ると保存状態が悪くなるのではなくて、結晶にサンプルが付着するなどして単純にRNAの回収率が落ちているのかも・・・。実験しているときの実感として。
結晶を融解させるのは時間がかかるし、融解の確認もしづらいので、今後は極力4℃で保存しよう。
(以下、2015.01.28 追記)
4℃で保存しても結晶ができることがあります。冷蔵庫の場所によって局所的に冷えているわけでもなさそうですし…。なので、結局は4℃でも-20℃でも、融解する必要がありそう。
RNA laterに関しては下の記事も書きました。
論文「転写産物の次世代シーケンス:非モデル動物におけるRNA単離ガイド」 - a record of inner life