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a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

論文「異なる曝露時間で自然・化学ストレスを与えたヒメミミズの遺伝子発現解析」

 ヒメミミズEnchytraeus albidus を使って2,4,21日間曝露試験を行い、生存個体の遺伝子発現をマイクロアレイによって解析した論文。

曝露物質は銅とフェンメデファン(除草剤)で、土壌にスパイク。また土壌の粒径やpHが異なる曝露系も実施。21日というのは、通常ヒメミミズの繁殖試験の期間らしいです。

 

Novais S.C., Howcroft C.F., Carreto L., Pereira P.M., Santos M.A., De Coen W., Soares A.M.V.M. and Amorim M.J., 2012, Differential gene expression analysis in Enchytraeus albidus exposed to natural and chemical stressors at different exposure periods. Ecotoxicol., 21(1), 213-224. 

 

  • どの曝露期間が一番多く発現変動するか、というのは曝露ストレスによって異なった。例えば、フェンメデンファンだと2日間曝露が最も亢進/低減する数が多く、銅だと4日間曝露が最大。各ストレスに対して、2日間と21日間は変動した遺伝子がいくつか共通していた。
  • ストレスの種類よりも、曝露期間の違いの方が遺伝子発現に及ぼす影響は大きかった。(上に2日間と21日間は共通遺伝子があったと書いたけど、全体の傾向としては似てないってこと?) 
  • 化学ストレスと自然ストレス(?; 底質の粒径とかpH)とが遺伝子発現に及ぼす違いは、2日間曝露で一番分かりやすく表れた。