論文を量産するためには「同時に二つの研究テーマを追求するよう心掛ける」べきだとヒラノ教授が書いてました(例えば「ヒラノ教授の論文必勝法」のp.108)。なんでも、一つの研究テーマだけを追求するとそのテーマが煮詰まった時に困ってしまうからだと。
この「二兎追う戦略」は、論文を量産するという目的のためだけじゃなくて、精神の安定のためにも有効ですね。
今、自分の研究テーマは正直煮詰まっています。院生になってから今のテーマで既に1年以上研究を続けているし、さすがにテーマを放棄・変更するわけにはいきません。しかし明確な成果が出ないままずっと実験を続けても精神的に追い詰められます。
そこで、ほんの遊びの気持ちで自身の研究テーマ以外の解析をおこなってみました。するとどんどん結果が出るし、自分にとって新しい知識や考えが出てくるし、とても楽しくなりました。
そんな風に気持ちが落ち着くと、自分のメインテーマも余裕を持って見つめられます。余裕があれば打開策も浮かびそうです(実際はまだ打開できてませんが…)。
たとえ学生であっても、ヒラノ教授の言うように何かサブテーマを持ってみるのはお薦めです。
ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情 (中公新書ラクレ)
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