a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

最近読んだ論文のメモ: 東京湾底質の汚染・遺伝子発現の個体差

東京湾底質のLAS・LAB汚染」

Hideshige T., Ishiwatari R. and Norio O., 1992, Distribution of linear alkylenzenes (LABs) and linear alkylbenzene sulphonates (LAS), Estuar. Coast. Shelf Sci., 35, 141-156.

 前回に続き、東京湾底質の微量物質汚染データ。古いけど。お台場あたりを測定したデータがないかってことで、ざっと読み。LASとLABsの測定。LASもLABsも底質中の濃度は、湾内より河川内の方が高い。両者とも沿岸域、お台場あたりで底質にトラップされているわけでもない。

 

東京湾底質のアルキルフェノール類汚染」

Isobe T., Nishiyama H., Nakashima A. and Takada H., 2001, , Environ. Sci. Technol., 35, 1041-1049.

今度はノニルフェノール・オクチルフェノール・ノニルフェノールエトキシレートなどのアルキルフェノール類の汚染調査。ノニルフェノールとオクチルフェノールの濃度は1970年代から下降しています。

アルキルフェノールもLASも、下水処理で80~99%ほど除去されますが、 未処理水の影響で汚染が進行する模様。

 

「魚類トランスクリプトームのばらつき」

Wang R.L., Bencic D.C., Garcia-Reyero N., Perkins E.J., Villeneuve D.L., Ankley G.T. and Biales A.D., 2014, Natural Variation in Fish Transcriptomes: Comparative Analysis of the Fathead Minnow (Pimephales promelas) and Zebrafish (Danio rerio), PloS one, 9(12), e114178.

2004年から2010年に著者らのグループでおこなったマイクロアレイ実験のメタ分析。毎回のコントロール条件のデータ比較をしたそうです。手法の詳細はフォローできてませんが。

実験時期や実験担当者によってばらつきが出てくるという結果。教訓は、毎回ちゃんとコントロールとれよってことでしょうか。タイトルから期待したほど面白くなかったです。