読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

最近読んだ論文のメモ: タバコ吸い殻による生態毒性 その2

論文 ノンポイント汚染 生態毒性 ニコチン

この前に続き、タバコ吸い殻の浸出液の生態毒性。

 

「タバコ吸い殻浸出液のTIE」

Micevska T., Warne M.S.J., Pablo F. and Patra R., 2006, Variation in, and causes of, toxicity of cigarette butts to a cladoceran and microtox, Arch. Environ. Contam. Toxicol., 50(2), 205-212. 

タバコ吸い殻浸出液のTIE。ニセネコゼミジンコ使用。とても参考になりました。

phase IIの化学分析結果の記述がいい加減ですが*1、結果を信頼するならばニコチンエチルフェノールが怪しい様子。phase Iの結果と併せて考えると特にニコチンが主要毒性原因ではないか、という結論。

 

「タバコ吸い殻の発生毒性」

Lee W. and Lee C.C., 2015, Developmental toxicity of cigarette butts–An underdeveloped issue, Ecotoxicol. Environ. Safety, 113, 362-368. 

お洒落なタイトルの論文。タバコ吸い殻(や未使用タバコなど)の浸出液でメダカ胚発生試験をおこなったものです。上の論文を引用していたのでチェックしてみましたけど、毒性原因に関する考察は特にありませんでした。白色の領域に移動するかどうか("white-preference")のような面白いエンドポイントをいろいろ見てますが、結局何だったんだ感も…。

*1:生のクロマトとか載せて欲しいです。けどphase IIは所詮スクリーニングだからこんな軽い扱いでもOKなのかな?