読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

論文のメモ: 化学物質曝露と甲殻類の脱皮

この記事とほぼ同じ内容。

どうも、ZnやCdが脱皮を阻害する発端のメカニズムはCa摂取阻害で説明できそう。Caは殻の材料でもあるし、またCaは脱皮を制御するecdysteroidホルモンをコントロールしているので。

 

 

「総説:異物曝露が甲殻類の脱皮に与える影響

Zou E., 2005, Impacts of Xenobiotics on Crustacean Molting: The Invisible Endocrine Disruption, Integ. Comp. Biol., 45 (1), 33-38.

主にPCBなどの有機物による脱皮阻害についての総説。曝露によってキチン分解にかかわるChitobiaseの活性が低下する原因は、Y器官のecdysteroid receptor EcRが攪乱されるためではないかとのこと(Chitobiaseはecdysteroidによって制御されている)。

 

「総説:甲殻類の脱皮の制御

Chang E.S. and Mykles D.L., 2011, Regulation of crustacean molting: a review and our perspectives, General Comp. Endocrinol., 172 (3), 323-330.

MIH(molt-inhibiting hormone)がエクジステロイド合成を制御するシグナル経路のFig. 2が良い感じ。Caがキー。

 

「総説:甲殻類Y器官におけるEcdysteroidホルモン合成のシグナル経路

Spaziani E., Mattson M.P., Wang W.L., and McDougall H.E., 1999, Signaling pathways for ecdysteroid hormone synthesis in crustacean Y-organs, Amer. Zool., 39 (3), 496-512.

上のFIg.2はMIHに絞ってますが、こちらのFig.9はecdysteroid合成経路も描かれています。分かりやすい。