備忘録 a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

海外ポスドク目指しての就活 ~公募アプライ編~

この時の続き。


この秋Marie-Curie FellowshipとCanon European Fellowshipに応募しましたが、12月中旬にCanonからはお祈り通知が来ました。Marie-Curieもおそらくダメだろう、ということで12月末から公募を探し始めました(遅い)。で、実際Mari-Curieはダメでした

(→Marie-Curie fellowshipの結果が返ってきたよ)。

 

出した公募10個ほども全部ダメで、4月から国内の某ポスドク職として採用していただけることになりました。採用されるまでには本当に多くの方のお世話になり、ご迷惑をおかけしました。感謝しても感謝しきれません。

 

結局国内に就職するので、失敗の記録ではありますが、どこかの誰かの参考になるかもしれないので、海外ポスドク目指しての就活をここに記録しておきます。ただ就活の過程で、海外のポスドクになるには(海外学振などお金をこちらが持って行く場合を除けば)受け入れ先とコネクションがないと厳しいとか、日本で確固たる地位を確立してから海外へ出る方が帰国時の就職先の心配をしなくても良いのではないか、というお話を複数の方々から受けたので、そのことも念頭に置いて読んでもらえればと思います。

 

 

公募探しに利用した主なポータルサイトは以下。

・Research gate

・Nature jobs

・EuroScienceJobs

・jobs.ac.uk

 

個人的に良さげな公募が多く見つかったのは、Research gateとNature jobsでした。Research gateは自分の"スキル"に適した公募を勧めてくれるのが良いけど検索しにくい。Nature jobsは絶対数が多くて更新も頻繁っぽい。

生態毒性というニッチな分野でのポスドク情報は、ドイツのThe University of Koblenz Landauの研究室が運営しているEcotox blogというページがとても参考になりました。自分は利用しなかったけど、水関係の公募はJosh's Water Jobsというサイトに出てました(後輩のYさんに教えてもらった)。

 

 

大してコネクションの無いまま出した公募ですが、数件はSkype面接まで進みました。例えばこんなスケジュールでした。

・2018.01.04 公募締切

・2018.01.31 面接への招待メール

・2018.02.07 面接の際に使用するプレゼンスライドを送ってくれとのメール

・2018.02.09 面接本番

2/7のメールがなぜか迷惑メールに振り分けられていて、面接にスライドが必要なことを面接の10分前に知らされるという最悪のアクシデントが起きたこともあり、この面接は散々なことに…。それまでのメールは普通に受け取れていたのに、なぜ!? ありあわせの資料を急遽つなぎ合わせて送信し、「だいぶシンプルな資料だね」みたいな感想を言われ、それでも45分くらいの面接を最後までしてもらえましたが…。

 

この面接で知ったのは、実験手法のかなり細かい部分まで聞かれるということです。もちろん「このポストでどういうことがやりたいか?」とか「何が求められていると思いますか?」みたいな良くある質問もありましたが、中には「YYYの正式名称は何?」とか「XXXをしたいときに用いる統計手法は?」とかクイズみたいな問いまで。

なぜそこまで詳しく聞くのか当時は分かりませんでしたが、おそらく海外ではテクニシャンがいたり分業が盛んだったりで、学生やポスドクが全ての作業を担うことは少ないのでしょう。だからカバーレターに「XXXができます!」と書いてても、実際は全くできないというケースが多いみたいですね。もしくは、自分の受け答えがあまりにお粗末だったために初歩的な質問が出されたのかも…。