絶賛自宅就業中。
Anderson B, Phillips B, Voorhees J, Siegler K, Trowbridge P, 2020, Size-specific responses of the amphipod Eohaustorius estuarius to clay in sediment toxicity testing, Environ Sci Pollut Res 1-8.
ここに昔書いたのと同じマイナーな話。10日の底質試験における海産ヨコエビEohaustorius estuariusの生存率は、カオリンの割合が多いほど低くなる(あまりキレイなdose-responseではないけど)。その低下の度合いは、ヨコエビのサイズが大きいほど顕著とのこと。完全に逆だろうと思ってたので意外でした。カドミウムに対する感受性はほぼ変わらないため(と言ってもヨコエビサイズが大きいほど感受性は微妙に高い)、細かい粒子特有の何かがあるのかも、という話。
ありうるメカニズムが考察で述べられてます。成体ヨコエビの方が剛毛(setae)の密度が高いために、カオリンの詰まる(くっつく?)割合が高いのでは、という説は面白い。でもそれによってエネルギー消費が増えて死ぬってのはホントでしょうか。10日間という短期間の致死がエネルギーで説明できるのかは判断保留。