備忘録 a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

平日の時間の使い方:2014年11月25日~28日

2014年11/25~11/28の1日の時間をどう使っているか、図にしてみました。先週のものはこちら。 久しぶりに「その他勉強」の時間を取れました。「工学部ヒラノ教授」を読んで、基礎勉強をしよう、と教科書を読み始めたのです(参考:こちら)。ハンパなく影響さ…

論文「路面融雪剤の見直し:局地的~全国的スケールでの生態毒性と水質影響」

道路に積もった雪を溶かすためにまく塩(塩化ナトリウム)は、水生生物に悪影響を与えるかもしれないという記事を昔書きました(→こちら)。塩化ナトリウムは舗装された道路を流れ、河川や湖に流入します。その地点の塩濃度は上昇し、淡水でしか生きられない…

本「工学部ヒラノ教授」

「論文必勝法」に続けて、ヒラノ教授シリーズを読みました。 エピソードの30~50%くらいは「論文必勝法」と重複している印象ですが、面白かったです。なにより、内容がない訳ではないのに読みやすいです。 今野浩, 2010*1, 工学部ヒラノ教授, 新潮社 アメリカ…

日記「とあるシンポジウムに行ってきた」

文京区内にある大学で開催のシンポジウムに行ってきました。文科省の支援事業によって新たな研究センターが新設され、その記念のシンポジウムでした。 G先生の話は2回目で、聞いたことのある話もあったけど、面白かった。さすが色々なところで話しなれている…

論文「無機鉱物表面へのPAHsの吸着」

ほとんど読んでませんが、データのメモ。 Muller S., Totsche K.U. and Kogel Knabner I., 2007, Sorption of polycyclic aromatic hydrocarbons to mineral surfaces, European J. Soil Sci., 58(4), 918-931. 多環芳香族炭化水素(PAHs)のような疎水性物…

論文「ネオニコチノイド系農薬にまつわるやっかいごと」

論文といってもperspectiveですが。 Sánchez-Bayo F, 2014, The trouble with neonicotinoids, Science, 346(6211), 806-807. ネオニコチノイドというのは、現在広く使用されている殺虫剤のグループです。タバコに含まれるニコチンは、ニコチノイドというグ…

平日の時間の使い方:2014年11月17日~21日

一日の何時間をどのような活動に使っているかを、以前このブログでまとめました。 今週の平日についても同じようにまとめてみたのが、下の図です。 今週は学部生の実験TAをしていました。その時間は「実験」に 分類しているので、いつもより実験の時間が多く…

論文「cDNA-AFLP・マイクロアレイ・Gene chipの定量比較: 出芽酵母の遺伝子発現データにおいて」

論文の主題である定量比較の部分は、読んでいません。cDNA-AFLPが、遺伝子発現をどれほど網羅的に解析できるのか、に関する部分のみ読んでみました*1。 Reijans M., Lascaris R., Groeneger A.O., Wittenberg A., Wesselink E., van Oeveren J., de Wit E., …

実験「RNA laterの結晶」

RNAの固定に用いるRNA later(Life technologies)中に、氷のような結晶が見られることがあります。RNA laterを-20℃で保存すると析出します。実験すると、結晶が出来たサンプルRNAの純度・収率は低下していました。ただ製品のプロトコルには、結晶が出てもRN…

雑感「するめブログ」

主に「読みもの」の作者の体験談を読みました。暗いところもあるけど、面白かったです。自分は子供もいないし、というか結婚すらしてないですが。 「子供を愛しなさい」、これを、言う人は、そんな相手の事情なんか一切無視で正論をバーンと投げつけてくるわ…

論文「シリカを用いた人工底質下で行うヨコエビのZn毒性試験」

底生生物を用いる毒性試験では、自然環境中から採取した底質ではなく、人工的に作成した底質(以下、人工底質; artificial sediment, formulated sediment)を用いる場合があります。例えばユスリカの底質毒性試験は、石英砂とカオリンなどを混合した人工底…

論文「ガラス表面へのPAHsの吸着」

世の中、ほんと色んな研究がされているなと思いました。 疎水性物質の毒性試験をおこなう時、添加したはずの物質が消え失せていることがあります(参考:こちらの論文)。その消失の原因の一つに「対象物質が試験容器の壁面に吸着してしまっている」ことがあ…

論文「淡水産カイアシの成長と繁殖を用いた底質毒性の評価」

研究室で紹介された論文。殺菌剤のtebuconazoleを底質にスパイクして、カイアシ(copepod)を曝露させた実験です。 Turesson E.U., Stiernstorm S., Minten J., Adolfsson-Erici M., Bengtsson B.E. and Breitholtz M., 2007, Development and reproduction …

ここ1年間の平日の時間の使い方:2013年度 冬学期~2014年度 夏学期

自分は毎日何にどれほど時間を使っていたかを、およそ30分単位で記録しています。この1年間の記録が下図です。 平均を取ると、睡眠時間はばらつきが少ないです。7時間が自分的ベスト? 前学期(2014年度の夏学期)は実験をしすぎました。結果的に不必要な実…

リジェクト経験のある論文の方が、よく引用される!

先日、投稿した論文がリジェクトされたのですが、Editageに標題のような記事がありました。 <a href="http://www.editage.jp/insights/can-journal-rejections-sometimes-work-to-your-advantage" data-mce-href="http://www.editage.jp/insights/can…

論文「融雪剤が都市河川の底生生物に与える影響」

道路に積もった雪を解かすために、融雪剤をまくことがあります。融雪剤は、NaClなどを用います。融点を下げて、雪を水にするわけです。 Crowther R.A., and Hynes H.B.N., 1977, The effect of road deicing salt on the drift of stream benthos, Environ. …

論文「死に至るまでの時間:汚染底質の毒性の定量化指標として」

底質の希釈は困難だという話を書きました。ならば、かなり汚染された底質では、10日後の致死率とかではない、感度の低い(?)別の指標を使ってみようぜ、という論文。 DeFoe D.L. and Ankley G.T., 2003, Evaluation of time-to-effects as a basis for quant…

論文「コントロール底質を用いて汚染底質の希釈列を作成するのはOK?」

底質のような固相試料の希釈は、液相の試料の希釈より困難です*1。 汚染底質の希釈列作成の必要性:ひどく汚染された底質が複数あります。それらを採取し、底生生物を曝露させたところ、どの底質においても曝露させた全部の個体が死亡したとします。この時、…

ドイツフェスティバル@青山公園

昨日、青山公園でやっていたドイツフェスティバルに行ってきました。ビールを飲んだくらいですが。やっぱり黒ビールが好きです。 11時開始なのに、11時半ごろにはもう人がいっぱいいました。ただ夏に代々木公園であったタイフェスティバルの方が、もっと人が…

論文がrejectされたよ

あるジャーナルに投稿した論文がリジェクトされました。7月5日に投稿して、10月28日にリジェクトの通知が来ました*1。 時間かかった上にリジェクトってのは、辛いですね。自分の先輩も同じジャーナルに投稿していて、major revisionをくらって再投稿したら、…