2014-01-01から1年間の記事一覧
遺伝子発現などの生物応答は、化学物質曝露などの環境要因によって変化します。遺伝子発現を調べることで曝露化学物質の同定、キャラクタライズをおこなう試みがあります(→参考:mTIE)。下記の論文も、それに近い趣旨ですね。 Watanabe H., Takahashi E., …
塩分と有機物の環境中挙動との関係に興味があるので、イントロ部分と結果の一部だけですが読んでみました(参考→こちら)。 Grebel J.E., Pignatello J.J., Song W., Cooper W.J. and Mitch W.A., 2009, Impact of halides on the photobleaching of dissolv…
Natureのニュース記事で紹介されていたPNASの論文。Natureダイジェストのページに邦訳有(→こちら)。 Udikovic-Kolic N., Wichmann F., Broderick N. A. and Handelsman J., 2014, Bloom of resident antibiotic-resistant bacteria in soil following manu…
自動車免許の更新に行ってきました。 自分は東京に5年以上住んでいますが、住民票は実家のままです。そのため、実家の更新センターの代わりに東京の更新センターで手続きできる「経由地更新」をしようかと思ってました。しかし実は、免許に登録されている住…
山梨大学で開催された環境工学研究フォーラムに参加してきました。 環境工学研究フォーラムは幅広いテーマの研究を扱っているので、環境工学系の研究者が勢ぞろいする学会です。同窓会的な楽しみもある一方で、テーマが広すぎて自分自身がよく分かる発表は少…
学会発表のため、山梨大学@甲府に行ってきました。 せっかくなのでと、空いた時間でサントリーの登美の丘ワイナリーへ行ってきました。竜王駅からタクシーで。 事前に予約していた、無料のワイナリーガイドツアーに参加しました。 ブドウ畑と樽熟庫を見学し…
シアン化合物は、金属の精錬やめっき製造などの工業排水によって水圏に流入しています。また、バクテリアや藻類によっても生産されています。 シアンは例えば下記のように、シアン化水素となったり、金属と錯体を形成したり、様々な形態をとっています。水生…
下水道というワードが書名に入っているので、なんとなく読んでみました。 中里卓治, 2014, 下水道の考えるヒント2, 環境新聞社 雑誌連載の随筆をまとめた本なので、各テーマが5-6ページにおさまっています。MBRや汚泥処理法といった下水道に関する話もあり…
蛍光標識を用いたAFLPは、従来の放射性標識とは異なる手法を取る必要がある、という論文。 Papa R., Troggio M., Ajmone-Marsan P. and Nonnis Marzano F., 2005, An improved protocol for the production AFLP™ markers in complex genomes by means of ca…
先週末は、箱根温泉に行ってきました。 旅館は金乃竹塔ノ澤というところで、各部屋に露天風呂がついてました。蛇口から出るお湯で温めないと寒かったですが、気持ちよかったです。ごはんもおいしかったです。ボリュームがかなりありましたが…。 旅館を出て大…
融雪剤として使用される塩(塩化ナトリウム; road-salt)が生態系へ悪影響を与えているかも、という論文はこのブログで紹介してきました(→こちら)。Nature系のオープンアクセス誌であるScientific Reportsに、関連する論文が先月出ていました。ほとんど読…
Vosら(1995)によって開発されたオリジナルのAFLP(Amplified Fragment Length Polymorphism)は、放射性標識されたプライマーを使用していました。しかし蛍光色素で標識する方が、放射性標識より分析は簡易です。 ただ蛍光標識を用いたAFLPをfAFLP(floure…
論文の前半部分、「ENVIRONMENTALLY REALISTIC MIXTURES」までしか読んでいませんが、つまり論文のオリジナルな部分には触れてませんが、覚書として。 Backhaus T. and Faust M., 2012, Predictive environmental risk assessment of chemical mixtures: a c…
20分もしたら、疲れました。でも結構楽しい。これからも週末ぐらいは運動していきたい。
2014年11/25~11/28の1日の時間をどう使っているか、図にしてみました。先週のものはこちら。 久しぶりに「その他勉強」の時間を取れました。「工学部ヒラノ教授」を読んで、基礎勉強をしよう、と教科書を読み始めたのです(参考:こちら)。ハンパなく影響さ…
道路に積もった雪を溶かすためにまく塩(塩化ナトリウム)は、水生生物に悪影響を与えるかもしれないという記事を昔書きました(→こちら)。塩化ナトリウムは舗装された道路を流れ、河川や湖に流入します。その地点の塩濃度は上昇し、淡水でしか生きられない…
「論文必勝法」に続けて、ヒラノ教授シリーズを読みました。 エピソードの30~50%くらいは「論文必勝法」と重複している印象ですが、面白かったです。なにより、内容がない訳ではないのに読みやすいです。 今野浩, 2010*1, 工学部ヒラノ教授, 新潮社 アメリカ…
文京区内にある大学で開催のシンポジウムに行ってきました。文科省の支援事業によって新たな研究センターが新設され、その記念のシンポジウムでした。 G先生の話は2回目で、聞いたことのある話もあったけど、面白かった。さすが色々なところで話しなれている…
ほとんど読んでませんが、データのメモ。 Muller S., Totsche K.U. and Kogel Knabner I., 2007, Sorption of polycyclic aromatic hydrocarbons to mineral surfaces, European J. Soil Sci., 58(4), 918-931. 多環芳香族炭化水素(PAHs)のような疎水性物…
論文といってもperspectiveですが。 Sánchez-Bayo F, 2014, The trouble with neonicotinoids, Science, 346(6211), 806-807. ネオニコチノイドというのは、現在広く使用されている殺虫剤のグループです。タバコに含まれるニコチンは、ニコチノイドというグ…
一日の何時間をどのような活動に使っているかを、以前このブログでまとめました。 今週の平日についても同じようにまとめてみたのが、下の図です。 今週は学部生の実験TAをしていました。その時間は「実験」に 分類しているので、いつもより実験の時間が多く…
論文の主題である定量比較の部分は、読んでいません。cDNA-AFLPが、遺伝子発現をどれほど網羅的に解析できるのか、に関する部分のみ読んでみました*1。 Reijans M., Lascaris R., Groeneger A.O., Wittenberg A., Wesselink E., van Oeveren J., de Wit E., …
RNAの固定に用いるRNA later(Life technologies)中に、氷のような結晶が見られることがあります。RNA laterを-20℃で保存すると析出します。実験すると、結晶が出来たサンプルRNAの純度・収率は低下していました。ただ製品のプロトコルには、結晶が出てもRN…
主に「読みもの」の作者の体験談を読みました。暗いところもあるけど、面白かったです。自分は子供もいないし、というか結婚すらしてないですが。 「子供を愛しなさい」、これを、言う人は、そんな相手の事情なんか一切無視で正論をバーンと投げつけてくるわ…
底生生物を用いる毒性試験では、自然環境中から採取した底質ではなく、人工的に作成した底質(以下、人工底質; artificial sediment, formulated sediment)を用いる場合があります。例えばユスリカの底質毒性試験は、石英砂とカオリンなどを混合した人工底…
世の中、ほんと色んな研究がされているなと思いました。 疎水性物質の毒性試験をおこなう時、添加したはずの物質が消え失せていることがあります(参考:こちらの論文)。その消失の原因の一つに「対象物質が試験容器の壁面に吸着してしまっている」ことがあ…
研究室で紹介された論文。殺菌剤のtebuconazoleを底質にスパイクして、カイアシ(copepod)を曝露させた実験です。 Turesson E.U., Stiernstorm S., Minten J., Adolfsson-Erici M., Bengtsson B.E. and Breitholtz M., 2007, Development and reproduction …
自分は毎日何にどれほど時間を使っていたかを、およそ30分単位で記録しています。この1年間の記録が下図です。 平均を取ると、睡眠時間はばらつきが少ないです。7時間が自分的ベスト? 前学期(2014年度の夏学期)は実験をしすぎました。結果的に不必要な実…
先日、投稿した論文がリジェクトされたのですが、Editageに標題のような記事がありました。 <a href="http://www.editage.jp/insights/can-journal-rejections-sometimes-work-to-your-advantage" data-mce-href="http://www.editage.jp/insights/can…
道路に積もった雪を解かすために、融雪剤をまくことがあります。融雪剤は、NaClなどを用います。融点を下げて、雪を水にするわけです。 Crowther R.A., and Hynes H.B.N., 1977, The effect of road deicing salt on the drift of stream benthos, Environ. …