備忘録 a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

本「理科系の作文技術」

名著という噂は知っていましたが、本当に名著でした。もっと早く読めばよかったです。 木下是雄, 1981*1, 理科系の作文技術, 中公新書 本書は、「理科系の人が仕事のために書く文章」を対象にすると書かれていますが、文系の人にも非常に有益だと思います。…

論文「底生ヨコエビに対する毒性要因を定量的PCRを用いて特定する試み」

生物の周囲の環境を調べるのではなく、生物そのものの健康診断をすることで「どのような汚染が進行しているのか」を知る手法があります。例えば、生物の遺伝子発現を調べる手法です(参考:オオミジンコを用いた研究)。 下記の論文は、汽水域に生息するヨコ…

中村修二教授のノーベル賞受賞について

下のケムステーションの記事に書かれていたことは、自分の認識とほぼ同じだった。 なぜ青色LEDがノーベル賞なのか?ー雑記編 - 化学者のつぶやき -Chem-Station- 青色LED実用化の受賞者は、中村教授でふさわしいのか? 青色LED実用化に対する中村教授の貢献…

お散歩@神田川沿い

西新宿五丁目から明大前まで、神田川沿いをお散歩した。涼しくて良い天気でした。カモがいっぱいいました。おわり。

本「科学嫌いが日本を滅ぼす」

有名で、既に知っている話が多かったです。ワトソンとクリックがウィルキンスを通じてフランクリンのX線写真を見ていた、とか韓国のES細胞論文捏造の黄禹錫とか。理系の院生以上なら多くの話は知っているでしょう。 たしか「ネイチャー」「サイエンス」に何…

論文「ユスリカの遺伝子発現のフィンガープリンティングによる有害物質のスクリーニング」

環境汚染が単一の物質によって進行することは稀です。多くの場合、複数の有害物質による複合的な汚染が同時に進みます。そのため、生物に毒性があると判明した環境試料を化学分析してみても、どの物質が毒性要因なのかすぐには分かりません。 生物の応答を見…

申請書を書く速度が途中から飛躍的に上がった!

ある研究助成の申請書を書いてました。まとまった時間が取れなかったこともあってか、1週間で1ページが埋まらないという遅さ・・・。が、とある時点から申請書を書く速度が飛躍的に上がりました。 それは、下の記事を読んだためです。 「文章力は、伝達力の…

本「ヒラノ教授の論文必勝法」

ヒラノ教授シリーズを初めて読みました。 今野浩, 2013, ヒラノ教授の論文必勝法-教科書が教えてくれない裏事情-, 中公新書ラクレ 初めて読んだのですが、このヒラノ教授シリーズが人気なのは納得でした。ファンになりました。 筆者も1章で述べている通り、…