Marine Risk Assessment: Linear alkylbenzenesulphonates (LAS) in the North Sea
Temara A. et al.
2001, Marine Pollution Bulletin, Vol.42,No.8,p.635-642
概要・感想
LASに対する水生生物の感受性を文献調査してみたところ、急性試験では淡水と海水とでほぼ同じだったのに対し、慢性試験では海産生物の方が感受性が高かったということです。解析は結構荒い印象ですが、この結果が信頼できるとしたら興味深いです。
論文の中では触れられていませんが、淡水・海水での感受性の差は、LASのBioavailabilityの変化でしょうか。カチオンによる橋渡し効果で毒性増大? 粒子態への吸着と同じことが、生物膜表面でも生じているという考え。しかし、そう考えると、急性でも淡水・海水の差が生じてきそうなんですよね…。