備忘録 a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

論文のメモ: 底質(毒性試験)における生物攪拌の影響

2歳半近くになりイヤイヤ期を脱した娘。この1年間くらい、だいたい同じ年齢の甥っ子や姪っ子(つまり娘にとってはいとこ)と会うたびに、おもちゃを取り合って衝突していましたが、ようやくそれが収まる兆しを見せてきたかも。帰省の間、数回に1回、自ら引く姿を見せていました。

大人から見ると明らかに会話が成立していないけど、というか会話すらほぼないけど、年長の子の「イェーイ」的な声に合わせて2歳頃の子たちが爆笑する様子が面白い。

 

Ciarelli S, van Straalen NM, Klap VA, van Wezel AP, 1999, Effects of sediment bioturbation by the estuarine amphipod Corophium volutator on fluoranthene resuspension and transfer into the mussel (Mytilus edulis), Environ Toxicol Chem 18(2): 318-328.

古いけど見落としていた論文。フルオランテンをスパイクした底質に、ヨコエビCorophium volutatorとイガイMytilus edulisを30日間曝露させ、イガイへのフルオランテンの移行などを調べた研究です。ヨコエビの数が増えると、ヨコエビの活動( = bioturbation)によって懸濁粒子が増えて、イガイへのフルオランテンの移行量も増えています。

よくある感じの研究ですが、上層水におけるフルオランテンの溶存態と懸濁態や、間隙水中の濃度をちゃんと測定しているのがポイント高い。