野外での連続の網羅的遺伝子発現解析。植物だと破壊的なサンプリングってあまり影響がなさそうだから(とはいえ下の論文は同じ植物からの繰り返しサンプリングはしてないようですが)、連続で発現解析をするのもOKなのかも。
研究の具体的な内容はさておき、方法論の参考としてメモ。
Nagano AJ, Sato Y, Mihara M, Antonio BA, Motoyama R, Itoh H, Nagamura Y, Izawa T, 2012, Deciphering and prediction of transcriptome dynamics under fluctuating field conditions, Cell 151(6): 1358-1369.
イネではありませんが、野外で時系列データ取りたいなと思い、その実験デザインの参考に読みました。この論文では、461個のマイクロアレイデータを取得しています。48hのうち2hごとに採取したデータや、1週間のうち0:00と12:00に採取したデータ等。つまり日内変動や季節変動を評価できるようなデータをとっている感じです。
このデータ採取の目的はタイトルにあるように、いろんな要因(気温・plant age・solar radiationなど)から発現を説明・予測したいということです。
これはもう10年以上前の研究で、同じグループから同様の野外環境での連続トランスクリプトーム解析の論文が出ています(Nagano et al., 2019, Nature Plantsなど)。新しい論文は入手できなかったので見ていませんが、今なら当時より低価格で大規模な解析がやりやすくなっているでしょう。