備忘録 a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

論文「個体群レベルでの生態毒性評価に関する日本語の総説まとめ」

 個体群レベルでの生態毒性評価に関する日本語の総説。

田中嘉成, 中西準子, 1998, 慢性毒性の生命表評価法と生態リスク分析, 水環境学会誌,  21 (9), 589-595. 

田中嘉成, 中西準子, 1998, 生態学モデルの生態リスク分析への適用 外挿法と生活史感度解析の効用, 水環境学会誌, 21 (9), 616-623.

 

この2本を読んで、かなり勉強になりました。

1本目の論文は、内的自然増加率 (r; intrinsic growth rate) を曝露濃度のべき関数で整理してみたらどうなるか、という論文。

2本目の論文は、不完全なデータから個体群レベルでの評価を行うための手法の紹介。具体的にはBarnthouseとSuterの 外挿モデルと、Caswellの生活史感度解析法。行列個体群モデル (matrix population model) の作成法から丁寧に説明されています。