別に海外で就職したいとは思ってませんが、評判良かったので。
筆者の在籍しているイギリスと、アメリカの大学の話多め。文系の研究者のインタビューもありますが、どちらかというと理系の話がメインです。
海外の大学に就職するのは、難しそうだと改めて思わされました。例えばイギリス式の候補者5、6人が同時に面接に呼ばれて会食を行う(p.46)、とかまぁきつそう。日本語でさえそんな場面で会話に入れる自信がないのに、英語でとか無理ゲーにもほどがあります。
イギリスの大学では、担任制(チュートリアル)があり、教員は学生のケアに結構なエフォートを割かなければならないらしいです(p.135)。また授業内容を学生から逆評価されるため、手を抜けない(p.124)。一方で、会議の時間は圧倒的に日本より少ないみたいですが、研究に使える時間が日英でそれほど大きく変わるわけではなさそうです。
就職するかどうかはさておき、世界の色んな人と交流できるのは研究者という生き方の魅力の一つだと思うし、海外で研究生活を送ってはみたいです。