備忘録 a record of inner life

やったことや考えたこと・本・論文・音楽の備忘録。 特に環境科学・生態毒性に関して。

環境化学物質3学会合同大会に参加しました

6/14から6/16まで富山国際会議場で開催された環境化学物質3学会合同大会に参加しました。環境化学会、環境ホルモン学会、環境毒性学会の3つの学会が合同で行う発表会です。ちなみに私はこのうちの2学会の会員です。

開催後に事務局から来た報告メールによると、696件の参加登録があり、そのうち環境化学会から539名、環境ホルモン学会から69名、環境毒性学会から77名、招待講演11名ということで、圧倒的に環境化学会が優勢でした。実際、参加している感じはほぼ環境化学会だった気がします。私は1回しか参加したことないですが…。

もし環境化学会に参加したことのない方たちが今回の合同大会を良いと感じていて、さらに学会の運営にスケールメリットがあるなら、環境化学会が他学会を統合しても良いのでは(参考:学会って必要か?)。知らんけど。

 

 

コロナ禍以降初の対面学会でした。

月並みですが、やはり人と会えるメリットは代えがたいですね。発表を聞いて情報収集したり、質疑応答をするだけなら、洗練されたオンライン学会や下手すりゃSNSでも十分だと感じる場合がありますが、特にこれまで面識のなかった人に会えたのは対面学会の恩恵だなと思えました。

 

 

個人的な細かい感想。

  • マイクロプラの毒性、影響を見てる人はやはり環境分析に比べると少ない。粒子毒性とかベクター効果とか問わず。これは他の物質、汚染についても言えるかもですが。
  • TTR先生から、国研の肩書は一般の方からは行政・権力として映ることもあるから成果を発表する際には(想定以上の抵抗を受けるから)気を付けた方が良いとアドバイスをいただきました。今回地味に一番心に残っている話。
  • 自由集会はもう少しインタラクティブにしたかった気もするが、あれで良かった気もする。ターゲットにする人を厳密に定めていない集会だったので(それが悪いという訳ではないです)、あれ以上は難しいかも。
  • 医薬品の企画、面白かったです。現状では影響の多くが検知できてなさそうで、発展の余地がまだまだあると思わされました。
  • 年配の方による暴走気味の質疑が多かったです。あれが生じないようにしようとすれば自由な質疑が失われるか、半クローズドな学会になってしまうので、個々人でディフェンスするしかないかも。熟練の方はうまくかわしてました。